タイの輸送
タイでの輸送はメコン河流域を基本として形成されています。
そこから陸路で近隣諸国との貿易を行っています。
タイのムクダハンとラオスのサワナケート間を流れるメコン川に架かる第2メコン国際橋が開通しました。
これにより、ミャンマーのモーラミャインとベトナム中部のダナンが全長約1450キロの東西回廊により全て陸路で結ばれたこととなりました。
特に注目される輸送ルートは、既に日系企業が多数進出しているタイのバンコクと現在日系企業の進出が加速しているベトナムのハノイ間を東西回廊を利用して陸路輸送するというルートです。
ベトナムでは、まだ裾野産業が十分に発達しておらず、ベトナムへ進出している企業の多くがその生産部材を海外からの輸入に頼っているという状況下において、近くに所在する裾野産業の充実したタイから品質のよい部材を調達したいというのは当然の考えであります。
これまでも海上輸送にてタイからハノイへと貨物を輸送するということは行われていたものの、ホーチミン港での積み替え等を含むとバンコクからハノイまで最長2週間も要してしまうという難点があった。
この陸路輸送ルートでは、そのリードタイムを3~4日間にまで短縮することが可能であり、在ベトナム生産企業から注目を集めています。
しかし、第2メコン国際橋の完成とともに、大きく動き出した東西回廊ではあるが、この先東西回廊を利用した陸路輸送が発展していくためには、解決しなければならない課題も多く残っています。
「トラックの相互乗り入れ」
ベトナム~ラオス間、ラオス~タイ間の2国間においてはトラックの相互乗り入れが認められているが、ベトナム~ラオス~タイの3国間の相互乗り入れはまだ認められていない。
そのため、一つのトラックで3国間を貨物輸送することは叶わず、途中ラオスで貨物の積み替えを行うことが必要となる。
ここでもダンボールは重要な役割を果たす事になります。
「通関手続き」
現在、輸出国と輸入国のそれぞれで通関手続きを行うことが必要であり、煩雑なものとなっている。
また、上記に挙げた制度上の課題のほか、タイからベトナムに流れる貨物はあってもベトナムからタイへ流れる貨物が無い現状においては輸送コストが下がらない、というトラックの「片荷」問題などもあり、直ちにこの輸送ルートを採用しようとする企業は少ないというのが事実です。
しかしながら、関係国・機関間の問題点解決のための話し合いや、各輸送業者によるロードサーベイ・トライアル輸送等は着実に行われており、陸路輸送実現へ向けた取り組みは、一歩一歩前進しています。
インドネシア半島上を大量の貨物が陸路輸送されるようになり、東西回廊が主要な物流ルートとして確固たる地位を築く日が期待されます。
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